サンギ株式会社
秋の味覚は松茸を抜きでは語れません。
松茸は日本の食文化のひとつであり、秋のメニューには欠かさない食材であります。
秋の味覚の代表格である松茸は、香り、味の点でまさに日本のキノコの王者として、古くから親しまれている。
採れたての松茸
日本全国の松茸の生産量は昭和16年に12,222トン のピークを迎えた後、昭和30年代3,500トン、昭和40年代1,000トン、昭和50~60年代500トンと急激に減少、平成3年には267トンと昭和16年の45分の1になっています。
ゆえに 国産松茸は極端に高価な食材となり、しかも、生産と出荷状況が極めて不安定で、一般の店での扱いは不可能に近い存在となっております。
1kg数万円から数十万円の松茸は、生産量、相場とも不安定
お店で松茸のメニューを扱うには、安定的な供給が必要で、それを実現するには、安定した生産量が欠かせません。
中国の広大な産地は、年間3000トン以上の松茸を産出しており、日本のマーケットにとっては、もっとも安定した原産地であります。
松茸集荷場の風景 (雲南省シャングリラにて)
松茸は天然生育のキノコであり、人工栽培がなかなかできないデリケートな菌茸です。
日本の松茸の生産量が激減したのは、まさに高度成長期における環境破壊の結果であります。
中国においても環境破壊が進んでおりますが、奥地には未開発の自然がまだたくさん残っており、その豊かな自然が大量の松茸を育んでおります。
中国産の松茸は雲南省、四川省、吉林省及び黒龍江省に分布しております。
雲南省は、6月から11月まで、約半年間、もっとも長い生産期間を持っている産地であります。
雲南省の主産地:シャングリラの風景
四川省は雲南省の北部に位置しているため、7月から10月まで、3~4ヶ月にわたって出荷されます。
四川省の名産地:小金の四姑娘山
吉林省と黒龍江省は中国の東北に位置するため、8~9月にわたって、約2ヶ月弱の短い生産期間ですが、日本産にもっとも近い品質を誇っております。
吉林省の主産地である長白山の風景
集荷された松茸の原料は、中国商品検査検疫局認定の加工場でパッキングされ、輸出されます
選別された原料
計量
パッキング
1kgスチロールに 丁寧に詰めております。
2L
L
ML(=LM)
M
HA2L
HAL
HA
HB2L
中国産松茸のサイズ:
つぼみ
中つぼ
開き
規格外
現地の商品検査・検疫局の残留農薬検査を受けた後、翌日のエアーで、上海を経由して、関空と成田へ到着します。
大自然の中で育てられ、厳密な管理の下で出荷された松茸が、スムーズな当日通関を経て、安心と新鮮さと共に 日本市場へ届けられます。